11.18.2014

統失と鬱の友人

友人のふたりが発狂した。

というと興味をそそる書き出しだけど、そう大それた話ではない。それぞれ「統合失調症」と「鬱病」を発症したというだけだ。こう書くとずいぶん味気なくなる。*

統合失調症の方は、パソコンやスマホから出てくる「電波」が不快だとし、両方ともアルミホイルでぐるぐる巻きにしてしまった。次第に症状が悪くなり、授業中にやにや笑いだし、虚空と会話しはじめ、しまいにはどこかへふらふら行ってしまうようになった。典型的といえば典型的な統合失調症の陽性症状である。彼は学校へこなくなった。彼は実家から通っているので、たぶん両親が自宅療養なり入院なりさせているのだろう。

もうひとりの方は、ある日を境に突然学校へこなくなった。連絡しても返事がこない。恋人、指導教員のメールや電話をすべて無視し、友人たちがアパートを訪問しても鍵を開けず、「貝」のように閉じこもってしまった。ところが、彼は二週間ほど経つと何食わぬ顔で登校した。「電波」君と違い、彼は回復したのである。いわく「人に会いたくない時期だった」と。

両者に共通することはひじょーに頭がいいということである。底辺校出身、成績も底辺のぼくとは違い、あっと驚くような有名高校出身で、まあ彼らは大学受験で失敗したのだろうが、こんな大学へ来てもめげずに勉学をがんばっている。

そんな彼らが精神に異常をきたすのだから、さもありなんというか、天才と狂気はなんとやらというか。ぼくは「天才が神の賜物だとすれば狂気はそれに添えられた神の嫉妬である」というだれかの言葉を思い出した。また、智慧を身につけることは、不幸を背負いこむことに他ならないというある作家の言葉も思い出した。

ぼくも精神衛生には気をつけたいものだと思う。季節の変わり目はたしかにクるものがあるのだ……。



*:鬱病は発狂じゃないでしょ、と思うかもしれない。「あれは心の風邪だ」と(GSK
洗脳CMが効いている……!)。
たしかに幻覚や錯乱はないのだけど、本当の鬱の発作がひどくなるときは、虚空を見つめて半日動かない、という症状がある。声をかけても指でつついても無駄。無反応なのではなく、気づかないのだ。外界の刺激を遮断している。こういうときは患者は部屋にひとりでいるか(危険だ)、入院しているので、人目につくことはない(友人がそうだったか知らないが、話した感じかなり近しい)。

「死にたいよー」「悲しいよー」だけが鬱病ではないのだ。鬱病は病気である。精神の病気である。単なる「憂鬱」「悲しい気分」とは違う。悲しい出来事があって悲しむのは健康な普通の人間だ。鬱病はそうではない。何もないのに悲しい。何もかもうまくいっているときが逆に危ないということもある。

新型鬱病はよくわからない。

ネットで見つけた
鬱病患者との接し方

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