2.12.2015

Everlasting ZACKY

いつもくだらない思想もどきを書いているばかりなので、本当に日常のことを書いてみたいと思う。

今日も勉強をすべく大学へ向かった。最近は歩いて登校するのが好きである。

研究室にいくと数名の同級生がいるのですこし話した。彼らとももう三年近くの付き合いで、気のおけない仲になっている。ぼくは警戒心が強いので、何年も一緒に過ごさないとこういうフランクな関係にはなれない。

研究室はいつもよりも賑やかだった。後輩たちが押しこめられている。どうやら担当教授が多忙で、暇をもてあましているらしい。それぞれ論文を読んだり、雑談したり。

賑やかすぎて声を聞き取れないくらいだったので、見切りをつけて、昼食を食べにいった。学食で、ひとりで飯を食べた。いつものからあげ定食を頼んだ。ここ最近は、フランツ・リストばかり聞いている。リストのピアノを聞くとなんでも美しく、そして良くなる。からあげも輝いてみえる。

研究室へ戻るとあいかわらずうるさい。ぼくはうるさい環境がダメだ。うるさいところにいると、気力を一気に削がれてしまう。そのときは、ほんとうにイライラしたので、帰ることにした。別にしなければいけない勉強ではないし。ああいうところに平気でいられる人間とは、構造が違うのだと思う。図書館にいけばよいのだが、そういう気分ではなかった。

けっきょく学校にいってしたことといえば学食を食べただけだったのだが、それにしても天気が良いので、閉じこもって勉強する必要もなかったかもしれない。歩いているだけで気分がいい。日光があたたかくマフラーもいらないくらいだ。学生のほとんど通らないような、狭い山道を歩いてゆく。すれ違いのウォーキングのおじさんが、怪訝そうにぼくの顔をみる。

アパートに帰ると全身が暑い。郵便受けをみると祖母からの仕送りがきていた。なかには一万円札が数枚入っていた。ありがたきことよ。そのまま鍵をもって、バイクに乗る。しなければならないことがけっこうあった。コンビニで用事を片付け、役場に向かう。

役場までの道のりは二十分くらいある。200ccのバイクで、トコトコと走っていく。途中、白バイがバイクを捕まえていた。たぶんGPZ900だろうか。ほんとうに、白バイは大して悪くないひとばかり捕まえている。最高性能のバイクと最高性能のライダーですることといえばカツアゲだ。いやな存在だと思う。

役場につくと丁寧に案内されたが、けっきょく用事は片付かなかった。べつのところへ行かなければいけないらしい。何となくそんな気はしていたから、別に困惑はしなかった。

それにしても、職員の対応がだんだんと良くなっている気がする。ここ最近、公務員のバッシングがひどいからだろう。べつに彼らの給料を決めているのは彼ら自身ではないのだが、たしかに、すこし割高ではあると思う。

せっかく街へ出て、金もあるので、なにか買い物をしたくなった。それで、中古家具の店へ行った。家具は、好きだ。ネットで家具を買うと失敗することが多いのは、手触りやサイズ感が確認できないからだと思う。家具はまず触れるもの。触覚に訴えるものが、良い家具なのです。だからよいテーブル等は、表面をなでると、へりに触れると、それだけで気品がわかるものなのです。と嘘ぶいたが、来月にはアパートを引き払うのに家具など買うわけがないので、店を出た。

もともとぼくは下流階級出身で地方民だから金をもったところで使うあてがない。せいぜいバイクか楽器かというところだが、ケチなので高いバイクも高い楽器も買いたくない。それが朽ちるときのことを創造すると物悲しく、どうしても良い買い物とは思えないのである。それにブルジョワのいくような店も知らないので、金をもっていくところといえば、ブックオフとか、ハードオフくらいのものだ、自分でも惨めな気分になる。

ハードオフにいってボロなのにバカみたいにボっている中古楽器をいじり回す。五十万円のウッドベースの弦をはじくとボーーーーンとさすがにいい音を響かせる。ベースの音はほんとうに好きだ。耳よりもお腹に響いてくる。たぶん胎内にいたときに聞こえたすべての音はベース音だったのだと思う。ウッドベースが女体の形をしているのもそのせいなのだ。

美しいプロポーション。

つぎにブックオフへ行った。あいかわらずブックオフは「いらしゃーせー!」の声がうるさい。ここは本屋だろう、いちおう……。それに臭い。

岩波文庫のところはろくなものがなかったがルソーの「社会契約論」と「エミール」の上巻が108円で売っていたので買っておくことにした。「エミール」はインドで知り合った某私大の学生が酷評していたな。せっかくの旅行をガ○ジャで数日無駄にすごした彼もいまは一流企業でばりばりやっているに違いない。

ぷらぷらあてもなく店内を眺めている。良い本はあまりない。それにしても、ブックオフは色彩がごちゃごちゃとうるさい店構えだと思う。店内のBGMも本当にうるさい。カナルイヤホンで音楽を聞いてもダメだ。

全店このデザインにしてくれ。

ユダヤ人関係の本や世阿弥の本を買おうと思ったがどうせ読まないだろうからやめておいた。注意深く本棚を睨んでいるとドゥルーズの「批評と臨床」が108円で売られていた。なんてこった!買う以外ないぜ。ものの価値をしらない馬鹿な店員どもだ。

ついでに古書が並んだコーナーで名著「甘えの構造」がやはり108円で売られていたので買っておく。少し日焼けしているが中はきれいで読みやすそうだった。四冊、432円。我ながら良い買い物をしたと思う。

本をバイクに積んでスーパーへ。良い本を買えた喜びで財布が緩んでいるのでスコッチウィスキーを買ってしまった。Ballantine'sという少し風流な名前の酒だ。酒の味はよくしらないがデザインで選んだ。

あとはフランスパンを買って帰宅した。さいきんフランスパンがブームなのである。おおきなお椀に、レタスをしきつめるでしょう。軽くマヨネーズをかけるでしょう。そのうえに、こんがり焼いたフランスパンを四切ればかし載せるでしょう。そして、そのうえに、ブロックベーコンと目玉焼きをのせるのですよ。これをぼくは「フランスパン丼」と呼んでいるのだけど、これで海外展開できるんじゃないかってくらいうまい。箸で食べるのがポイントで、丼ものをがっつくようにフランスパンにかじりつく。日本の喫茶店で、680円くらいで売り出したらブームになるだろう。

フランスパンって、形がしあわせの形をしているのだよ。バッグからこんにちは、フランスパン。食感もしあわせの食感である。噛みちぎるとき、ふわってしあわせの蒸気がたちこめるじゃないか。食べやすく媚びた貧弱な食パンなんてナンセンスだよ。

スコッチはおいしかった。酔い加減もチューハイや発泡酒と比べてだいぶすっきりしている。

風呂にはいりながらドゥルーズを読む。まあ難解といえば難解なのだけどさいきんこういう本も引っかかりなく読めるようになってきた。別の世界の常識を手に入れてしまった感がある。表世界に対する裏世界。ルソーやニーチェやドゥルーズみたいな思想家っていうのはあっちの世界の常識を持っているんだろうなと思う。

冒頭でドゥルーズも「文章とは絵であり音楽である」みたいなことを言っていて昨日ぼくが書いたことと同じで驚いた。昨日のは、たぶんどこかで読んだことを無意識で書いたんだろうが……。それにしてもこういう偶然が最近多いのだ。

あいかわらずシャンプーは使わない。もう一ヶ月以上シャンプーで洗浄していないがとくに異常はない。冬はこれで十分だろう。夏で汗をかいたら、こうはいかないかもしれない。

風呂をあがっても暇なので映画を観る。「ラバー」という映画。殺人念力パワーを持ったタイヤが主人公のシュルレアリスム的映画だ。


いいかんじのポスター(Odilon Redonっぽい?)

印象的なシーンが多い。


設定がシュールなら脚本もよくわからないのだが、正直いって内容はたいしておもしろくない。というかシュールな作品って、高評価すると映画通みたいに思われるのが常だ。ゴダールの映画みてうんうん頷いてたら映画通でしょう。でもこれはおもしろくないよ、本当に。少し好きではあるけど。

昨日も映画を観た。「ザ・クリミナル」というジャーナリスト対国家という構図の重厚なドラマだった。割と良い作品だとは思うのだが、これが、けっこうしんどくて……。やはり映像作品って、精神にくるものが多い。文章や音楽ばかりを楽しんでいると、ちょっとした映像にこてんぱんに潰されることがある。特に政治色が濃いものは。その点、この「ラバー」は良い映画だった。繊細な感覚が安心して喜ぶ映画というか。首が爆発するようなグロテスクなシーンはあるけど、イデオロギーよりはマシなのだ。

で、寝ようと思ったが寝る気がおきないので久しぶりに漫画を読んだ。「猫又指南」という猫漫画。これもまたシュールで楽しい。作者はニューヨーク在住らしい。そして、父親が作家なんだとか。いったいだれなんだろうと思ってぐぐったがよくわからない。父親が作家というのは、実にうらやましい。創造家の血が流れているということだろう。ニューヨーク在住というのもうらやましい……。自分を考えると少し嫌になる。

猫又指南

まあそんな感じで一日を過ごした。明日はしっかりと勉強するだろう。こうして日常のことばかり書いていたら、ずいぶん長くなった。一日のなかに、書くべきことは、たくさんある。それはけっして、読まれるべきものではないのだけど。




最近のおすすめMusic。ポール・チェンバースも、フィニアス・ニューボーンも、とっくに亡くなっているが、ドラマーのロイ・ヘインズはまだまだ現役である。



このひとのドラムは、本当にナチュラルで良い。聴きやすくはないが。

とにかく、ひたすらに書いてしまったらすっきりした。今日はもう寝ようと思う。

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