3.26.2015

日本脱出を考える 2

昨日書いたことを読んでみると子ども染みていて自分でも笑ってしまった。昨日に限らずつねに子どもっぽいのだが……。

年齢相応の文章を書こうと思っても難しい。ぼくよりずっと大人びた文章を書く十代とか平気でいるので困る。ぼくより上手に書く大学生(ぼくのように年を食っていない大学生)とか見ると、差がついてしまったものだな、と思う。

しかしリベラルな人間ってのは子どもっぽいのかもしれない。「サービス残業なんてしたくないよ!」と主張する人間はまさに「我慢のきかない子ども」である。

その代わりに、もくもくと十四時間でも十六時間でもはたらく社員は、まるで「しつけのできた子ども」であって、周囲からあがめられ、認められる。

ってどっちも子どもじゃないか。

まあ永遠に幼児性を捨てきれないのが日本人である。マッカーサーは勇敢に戦った日本軍が、終戦後には手の平返して自分を神のように崇め奉るのを見て、「日本人は十二才の子どものようだ」と言ったという。

もっともこの発言の解釈には諸説ある。

 月刊誌「正論」2月号で元バンクーバー総領事の多賀敏行氏は、「『日本人は12歳』、マッカーサー発言の真意は侮蔑にあらず」と題して次のようにマッカーサーの発言を紹介していました。
---------------------------------------------------------------------------------
 「ドイツは言うなれば確信犯で、冷徹に国益の損得勘定を考えてああいう悪いことをやった。日本はそうではない。まだ国際社会に出て間がなくて、ちょっと道を踏み外してしまった。でも、自分が占領統治をして良い国になったのだから、大丈夫だ」と。そして「日本はまだ12歳の少年で、まだ教育可能で、覚えが早く優等生だ」・・・(引用元

まあめちゃくちゃ無理がある。「正論」かあ。

いずれにせよ戦後70年たっても日本人は永遠の十二才である。



海外へ移住したい……と思ったことをきっかけにいろいろ調べていた。

調べるうちに、「案外日本は住みやすい」という事実も知った。もちろん治安よく料理のうまい国であるし、そもそもぼくにとって母国だから、友人や家族もいるし、言葉も通じる、文化的にも日本は好きである。

海外に出たひとびとのうち、何割かは戻ってくる。資金がつきた、という事情も多いが、外国の文化になじめなかったという人もいる。

旅行するのと移住するのとでは話が違う。海外旅行へはぼくも何度かでかけたが、長くても数週間でしかない。ロングステイを何度か経験してから決めなければならない。

このように海外に出ることはまこと難しく、日本は安住できる国である。これがぼくの調査によって知ることのできた結果である。

しかしそれでもぼくが「海外に出たい」という気持ちは変わらない。なぜか。

というのも日本人の精神性が我慢ならないのである。なにか貧しい、卑しいものを感じてしまう。

木々のない都市、狭い寒い高いしょぼい家、クソみたいなJPOP、利権と化したマスコミ、満員電車、サービス残業、過労死、自動車利権、リサイクル利権、免許利権、道路利権、コンビニのエロ本、駅前のパチンコ屋、軽自動車、電柱と自販機だらけの景観、町内会、消防団、吐くほど飲む文化……。

などなど!

これらの日本固有の文化を見るにつけ、「どうして?」「なぜ?」という疑念が晴れないのである。日本は豊かだ、すばらしい国だ、という。それは一面では事実だが、実際のところ、「すばらしい国家」などというものは存在しない。良い部分があれば、ダメな部分もある。それが上の例である。

たとえば日本はGDP3位の豊かな国だ、という主張がある。その一方で、労働環境はOECD中最下位を韓国と争っている。

日本は治安が良くて安全な国だ、という。一方で、放射能は原発からダダ漏れで、それが生物濃縮された海産物は平気で市場に出回っている(ときに産地偽装をして!)。

日本はちょっと歩けば何でも手に入る便利な国だ、という。一方で、都市景観はまさに悲惨な有様をしめしている。

東京目黒区(引用元:プレゼン工房

ハンブルグ郊外(引用元:プレゼン工房

まあ目黒区と郊外を比べるのはアレだが……。立川やさいたま市でもたいして変わらないだろう笑


ぼくは海外にユートピアを求めているわけではない。海外だって、いろいろ住んでいて辛いことはあるだろう。ただそれらの詳細をぼくはまだ知らない。いちおう、今は良い点ばかり探してしまっているのだが……。

ロングバケーションがあるとか、都市景観が公共財として確保されているとか、教育コストが実質ただとか……。

まあ良い点があれば悪い点もあるのが実際だろう。そうしたメリットデメリットを精査して、自分に合った国があればそこに移住する、という姿勢がよいのだろう。

ネットで「日本のこういうところがダメだよね」と指摘すると、必ず「じゃあ日本から出て行けばいい」と怒られてしまうのだが、これは一面事実である。

ある国民であるという前に、ひとは人間であるのだから、人間が国家を選択する、これが自由主義というものだろう。

ぼくは日本という国が好きではあるから、今後のことを考えると残念な気持ちになる。いまはまだネトウヨのような狂信的な愛国者や、マスコミの「日本アゲ」で溜飲を下すひとが増えているけど、いつか国民の目が覚めてしまったら、どうなるのだろう、と思う。

国には良いところがあり、悪いところがあるとぼくは言ったが、「より優れた国」「より劣った国」は当然ある。ぼくはカナダやドイツには移住したいが、メキシコのような危ない国には旅行もしたくない。

米コンサルタント会社マーサーの「世界で最も居住に適した都市」の2015年調査では、豊かな生活を送れる国TOP10は以下の通り。


ちなみに日本の都市のランキングは東京、神戸、京都が40~50番くらい。「日本は住みやすい国だ」本当なのか?

2008年には35位程度だったので円安の影響があるのだろう。

「世界で最も居住に適した都市」の調査はマーサ―以外にもグローバル情報誌「モノクル」も行っているが、これによると日本は2014年調査で堂々の第2位となる。ただしこの調査では母数がたったの25都市なのであてにならない。(マーサ―では215都市)

少し前に「東京は世界で二番目に住みやすいんだ!」という記述で溢れかえったがまあよくある統計トリックである。


日本人のロングステイ先ランキング

世界的視点でなく、日本人がロングステイした国は上のようになる。やはりマレーシアは強い笑

良い国なんだよね、ほんと。治安・言語・医療・アクセス、言うことなし。物価はやや高いがシンガポールほどではない。若者が多くて活気あるし。

タイ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドは移住先としては定番だろう。ハワイは移住というよりは富裕層の余暇か。



移住を決め込んで二日目になるが「いつかこの国を去るのだ」と思うといろいろ気分が晴れやかになる。まあ子どもの空想に終わるのかもしれないが、精神衛生上はたいへん良いことだと思う。



こんなことを調べている場合ではない……。引っ越しの準備をせねば。

0 件のコメント:

コメントを投稿