7.31.2015

生きることのない人々


生きてあることの喜びも悲しみも知らずに生きている。

奴隷はただ疲れ切ることが求められる。そうだから、仕事がないから休み、ということはない。

この世で、大切なことは、ほとんどただで手に入るものだ。ぼくは、死ぬまでに、「失われた時を求めて」を完読してみたいと思う。その本は、近くの図書館へ行けば借りられる。音楽も、Youtubeでなんでも聞けるのだし・・・。ライブ動画なんて見放題だ。

貧困とは、金を使ってしまうことだ。艦これとか、AKBとか、まったく知らないままに過ぎ去ってしまうブームが溢れかえっている。強引に見せつけられる醜悪な趣味もある(ミニバンの気持ち悪さは、何とかならないのだろうか)。ともあれ、彼らはふんだんに金を遣う。バカなことに使う。しかし、彼らこそが日本経済の基盤なのだ。

日本人はバカである。これは、ぼくが賢いというわけではないのだが、バカのぼくから見ても、日本人はバカである。呆けている。人間としての義務と権利を、放棄している。どうか踏みにじってください、と懇願している。根本的に、対話や議論が不可能だ。

生まれる国を間違えた。第一、暑すぎる。

それでも日本が好きなときもある。それは翻訳された書籍がたいへん多いということで……。たとえばニーチェがもっとも翻訳された国は実は日本なのである。

でも英語を勉強すればそんなことも必要ないのかもしれない。

日本が嫌だから、静かに去っていく人が多いのかもしれない。ぼくも最近は、こういうことをグチグチ書き連ねたところでしょうがないという気がしている。最近は、日本人をバカにした本が好きで、日本で暮らしていく生きづらさを描いた本ばかり読んでいて、海外放浪とか、海外移住の本を読むようになった。でもぜんぶ無駄なことだ。

いつのまに日本が嫌いになったかわからない。日本が嫌いというより、単に定住できないという性格のせいかもしれない。東京から田舎に住んでも、たいして変わらなかった。バカは多いし、うるさいし、汚い。今の職場を辞めたら、北海道あたりに移住したいと考えている。少なくとも、涼しいし、乾燥して、人が少ないからだ。

じめじめ、ざわざわ、ガーガー、ざーざー、ひそひそ、日本を象徴する音。

日本の住宅は、カビが生えているというと、外人どもはびっくりする。「おいきみ、あれは貧困街なんだろうね。なんて貧しい住宅だろう」「おい、なんてことを言うんだ。あれは日本の平均的住宅さ。日本人は30年のローンを組んでああいう家を建てるのさ」

日本に現在広がっている貧困層は、愛国心が強い。映画でよく出る、アメリカの田舎町のパブに入り浸る、小汚い作業着の、バカな保守層みたいだ。マイルドヤンキーってその類の人間なんだろう。彼らは何も知らないが、幸福だ。ネトウヨとマイルドヤンキーは、内向的か外向的かの違いしかない。どちらも、反知性主義的で、貧しい。

職場の人間が、そこそこ知的なので、助かっている。海外情勢とか、大学の研究の話とか、歴史について話すことができるので、息をつくことができる。

反知性主義の人間は、18歳で知性のピークを迎えるが、知性的な人間は、年々賢くなっていくので、ぼくが到底かなわないような知識を蓄えている。何を語らせても、10分は語れるタイプだ。まあ、職場に、そういう人は少ししかいない。たいてい、美味いものを食うことが唯一の趣味の、典型的日本人だ。

フランスの、ガイドマンは、日本人が食い物にしか関心がないので、驚くのだという。ルーブル美術館も、パリの均整のとれた市街も、興味がない。日本人は口をあければ「うまいものを食わせてくれ」と要求するのだ。そんな人間がパリに存在することに、彼らは驚くのだ。しかし日本のテレビを見ていると、それもわかる気がする。ほんと、だれかが何かを食っているところばかりだ。

じゃあ、内田樹が騒ぎ出した日本の「反知性主義」ってのはマスコミのせいなのか。ユダヤ人に牛耳られたマスコミが日本を痴愚化している!これは、ひとつの答えであるのかもしれないが、そんなことは一平民には永遠にわからないことだ。

でもまあ一平民はテレビに支配され、テレビは自民党に支配され、自民党はアメリカに支配され、アメリカは巨大資本に支配され、巨大資本は……。

ぼくのようなぼんくらには遠く見えない上の世界から長く伸びた糸によってぼくは支配されているのだ。悪のトリクルダウンだ。ところでこの鎖を打ち切るのは簡単であって、だれとも関わらず自己を恃んで生きていけばよいだけである。そして同じようにだれとも関わらずuniqueに生きてきた哲人、賢人、芸術家と(精神風土で)触れ合えばよいのだ。

人類は永遠に奴隷制を捨てることができないのかもしれない。古代のギリシャ人を褒め称えるべきだ。彼らは奴隷制と向き合った。

マージナル・マン、どんな国にも適応できない。人が、街が、私を拒絶する、それがどんな類のものであっても。



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