12.20.2015

Zackyman

今日はバイクを引き取りにいってきた。電車で行ったのだが、片道6時間、小さな旅行になった。

かなりの距離を歩いた。二時間くらいは歩いたと思う。靴が合わなかったのか、途中、かかとが切れて出血し、また、拇指球のあたりがひりひりと痛んだ。

この感じは、海外旅行に行ったときと同じだ。とにかく、バックパッカーは、歩きっぱなしである。何年か前、東南アジアへの旅行は、サンダルで行ったけど、ちゃんと靴でないとすぐ足が切れてしまう。

旅行中に、足を痛めると、最悪だ。動こうという気がなくなる。

だから、足を鍛えておくのと、旅行用の靴を買っておくことが、大事だ――と思いながら、かかとの鋭い痛みを感じつつ、てくてく歩いていた。

私にバイクを譲ってくれたひとは、細身の、神経質そうな、感じのいい男性だった。嫁さんは美人だったし、車庫にはミニクーパーが止まっていた。

私は就職してからだいぶ経つから、初対面の人物に物怖じすることがなくなった。間持たせの言葉が、自然と出てくる。ただ、その男性は少し人嫌いの気がうかがえた。私がいざ発とうというとき、男性が感慨深げにバイクを見つめていた。なんとなく、気持ちはわかる。

引き取ったバイクは、機関部の程度は良さそうだった。ただ、操縦に関する部品がひどく痛んでいることがわかった。彼は乗ってて気になることはないといっていた。たぶん本当だとは思う。乗って1分で気づいたのだが、男性は気にならなかったのかもしれない。あの寂しげな目からして、初めてのバイクだったのかもしれない。

ともあれ、寒い中、何時間もかけて帰ってきた、山を越えたので、凍えそうだった。操縦部の劣化のせいで、コーナリングは怖かったが、エンジンの性能は楽しめた。

帰省までには、部品を取り寄せて、大がかりなメンテナンスが必要だ。たぶん、順調に進んで丸一日かかると思う。私はメンテが嫌いだ。順調に進むメンテなら好きだけど、たいていどこかで引っかかり、何時間も無駄にし、手を傷つけたり、血管が浮き出るほどいきんで、イライラして投げ出したい気持ちになるからだ。

しかし、バイク屋にバカ高い金を払うのも、嫌いだ。たぶん、部品代と工賃で3万円以下というところだろう。自分でやれば、部品代は3000円くらい、ただ専用工具とジャッキが必要だから、+1万円といったところ。

そんなわけで、微妙な気分で帰った。まあ、こんなものだろう。今日はただの日記。

1 件のコメント:

  1.  哲学や人生をテーマにしたアカデミックなブログも面白いですが、こういう日常の何気ない風景を雑感をまじえて書いているのも素敵ですね。人生の苦しみを知り、日常の何気なさに安らぎを見出す。そんなアンビバレントな魅力にあふれて素晴らしい。アンビバレントと言えばこのブログの女性の絵も、瞳が深く沈んだ黒であるのに口元には微笑を浮かべていて、蠱惑的な表情が特徴的な絵だなと思っています。

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