1.23.2016

幸福

君はまったく
堕落してしまったように見えるね

かつての眼の光は消えて 
足しきったように濁っている

佐川やヤマト
明日には何かが届く
今日は刺身や牛肉 なんかを食べる

そんなことだけを楽しみに
生活しているとやがては

俗悪な中年に
成り下がるのみ

かつて君が呪った
あの凡庸な 何も見えていない連中に
君は成り下がってしまう

出る杭はとろけて 霧散してしまう
大気の引力に 君は負ける

なにか固有だった
君のたましいは 何にもならなくなった

あとには ひとつの巨大な世界
世界に君は 溶け去って

君が在った証はなにもない

君は そこまでの男だったかもしれない
君は それで幸せだったかもしれない

もはや 思考など無意味だと
君は思っているだろう

情熱や 夢想は
幸福な人間には 不要だと
正しい人間には 不要だと
思っている

ロゴスは 狂気の産物

動物にはロゴスがないから
恍惚に満ちていると
君は思っている

明日は何かが届き
明日は何かを食べる

そういう生活の中で
君は霧散する

あとには何も 残らない

それで満足できるなら
それは幸福なことだろう

0 件のコメント:

コメントを投稿