2.01.2016

あるべき姿

とりたてて意味のない週末だった。

自転車でうろうろしていた。人気のない河原に座って菓子パンを食べていると、やはり一度東京に行ってみて、旧友と話をしたいと思った。研究室にも一度顔を出すべきか?しかし、往復2万円はどうしてもかかるから、なかなか勇気がいる。

自転車とバイクを同じ日に乗ったが、同じ二輪車でも温度差があると感じる。自転車は情熱がなければ走らず、バイクは冷静でなければ走らない。ハードロックと現代ジャズくらいの違いがある。

バイクはバカにしか乗れない、と言ったバイク漫画があったが、バカがバイクに乗るとすぐに事故を起こして死んでしまうだろう。別に自転車乗りをバカにするわけではないが、情熱バカには、自転車の方が合っていると感じる。バイクはもっと不感症的な繊細さを強いられる。まあ、どちらもスポーツだから、パッションというか、エンスージアズムは重要だが……。


バイクでの海外旅行は、調べると経験者はたくさんいるようで、とりたてて珍しいことではないようだった。なかには自転車や原付で旅している日本人もいるというから、そこまで難易度も高くなさそうだ。

ユーラシア大陸横断よりも、アメリカ大陸縦断の方がいくらか容易のようである。中国→ヨーロッパのルートを行こうと思ったが(中国で装備を揃えた方が安いから)、いきなり非英語圏で、難所である中東を越えるというのはハードルが高い。

もっとも簡単なのはオーストラリア大陸横断である。国境越えが不要であり、英語圏だから。

単に世界一周というよりも、何度かに分けるというのもありだと思った。東南アジア旅、オーストラリア旅、アメリカ大陸旅、ユーラシア大陸旅。どうせユーラシア大陸を横断するのであれば、アフリカ大陸にも足を伸ばしたいが、これも治安の関係上難しそうである。

仕事を辞めたら、まずオーストラリアに半年くらい行ってみようか。ある程度、経験を積むという意味で。決してつまらなくはないだろうが、少しインパクトに欠けるという気もする。だいたい、レンタルバイクでなければ、バイクはイニシャルコストが高い。40~50万円はかかるだろう。まあリセールすればよいのだが、それでも20万円くらいかかる?海外では個人売買が盛んだから(手続きが簡単なのだ)、日本のように買い叩かれはしないだろうが……。

それなら、1,2年かけてアメリカ大陸を旅した方がよいという気がする。アメリカ、とにかく物価が安いイメージがある。日本が工業国なら、あの国は消費大国である。アメリカの貧民の悲惨な生活がよくメディアで報道されるが、日本の貧困層の方が実はもっと貧しい生活をしているのではないかと思う。バイクの装備に関しても、南米で買うよりも、アメリカで買った方が安いようである。

では、まずアメリカに飛んで、まずは北米を走り、それから南下して南米というコースが良いだろうか?北米は季節を考えないと難しいだろうが……。

考えてみるに、金ばかりかかるというのが実情であり、今の貯蓄額では不安だと思える。宿・食費・ガス代などで一日5000円で生活すると考えてみても、1年間で200万円弱である。まあユースホテルや野宿を駆使すれば半額には抑えられるかもしれないが。

まだまだ金を貯めなければならないようだ。働いて、働いて、金を稼げということか。旅行記を書いて金を貯めればいいというようなことを考えたが、私にヒット作なんて書ける気がしないし、先に述べたようにバイクで海外旅行はそこまで珍しいことでもないので、難しいだろう。

考えてみると、私の昔の夢は「冒険家」になることだった。いつのまにか二輪車が好きになり、それで旅をする運びになったが、なんだか宿命というか、運命的なものを感じる。私が旅をせずに人生を終えれば、後悔しか残らないだろう。ひとには種々、あるべき姿があり、私にとってそれは旅をすることであるということか。




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