8.27.2016

禁酒一週間

おととい、Sとはまた親密な友人の関係になった。私が断酒したことを伝えると信じられないような顔をしていた。ハンバーガー屋へ行って、他愛のないことを話した。それから外へ出て、海を眺めながら、Sの髪をなでて、別れた。Sは車で帰っていった。明日にはもう、都心に引っ越すはずである。

家に帰ると、携帯にメッセージがきていた。「今日も柔軟剤のいい匂いがしていた」ということだった。私は、「今日のSは特別美人に見えて、ドキドキした」と伝えた。「酒をやめたせいかも?」とつけ加えたら、怒られた。今度は都心で会う予定だ。

禁酒は一週間つづいたことになる。体調はすこぶる良い。……良いのだが、抜群によくなったわけではなく、仕事は疲れるし、嫌な気持ちになることはある。ただ酒を経っていた方が疲れにくいのはもちろん、ストレスもそこまで溜まらないようである。私にとって酒は、感覚を麻痺させ、時間と体力を消耗させるためのものだった。だから味を楽しむとか、ストレス解消とかとはニュアンスが異なる。私にとって酒は麻薬と同じだった。

私の余暇は酒を飲みはじめると椅子に座ったままだらだら酒を飲み続けるというものだった。それは休日であれば午後三時頃より始まり十時頃に酔い潰れるまで続くのだった。いまは酒を断っているからちょこまか動いている。楽器をしたり読書をしたりコーヒーをいれたり部屋掃除をしたり寝転がったり雑多だが、前の生活よりずっとましである。

私は酒を飲みながら「俺はひとりでも生きていける」と考えていたのだから痛ましい。私の酒量は一般的なアルコール依存症に比べまだ自制が効いている方だがそのまま常飲していれば増え続けるのは目に見えているのだし、肝臓を壊して入院するか、仕事を放棄し経済的に破綻して廃人になるというようなおきまりのアル中コースを辿っていたかもしれない。

酒をやめてから、明らかに体重が減った、腹回りの浮き輪のような脂肪が薄くなった。また姿勢がよくなり、物が明瞭に見えるようになった。目の下のくまが薄くなり、仕事においても積極的に動き、いくらか社交好きになった。胃腸の具合が悪くなり胃痛だとか下痢に悩まされることがなくなった。

禁酒は一週間続いている。たぶん、機会飲酒はするだろうけど、常飲はもうしないだろう。

時間がたくさんあるから、なにかを成し遂げたいという気持ちになっている。それでブログで毎日こつこつ書くかわりに、ひとつの作品を創ろうと思っている。しかしブログでなにか書かないと、気分がかなり落ち込むようである。うまく折り合いをつけよう。更新頻度は減るだろうが、あしからず。

2 件のコメント:

  1. 前回の「意志を抑圧せず」の言葉にハッとさせられ、私も能動的に生きて行こうと思いました。ありがとう!作品、楽しみにしています。

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  2. 人が内々に何を意志しているか、ということは人によってはまったく気づけないもののようです。私の場合がそうでした。

    作品というほど大仰なものではないですがブログで小出しにするのではなくもう少し大きな形で作り上げてみたいなと思っています。ただ、今のところ勉強が必要だと感じ時間がかかりそうです。

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