9.23.2016

おじさんの生活

昨日の記録
 朝起きて、部屋の掃除をすることにした。しかしその作業はすぐに、飽きた。
 バイクに乗ることにした。200ccのちいさなバイクで、高速道路を少し走った先にある、林道を目指した。風は冷たすぎず、雨上がりで湿気がひどかったが、快適だった。ここのところバイクに乗っていなかったから、ひさしぶりのカーゴパンツと、ウィンドブレーカーは、妙な着心地だった。そのふたつは、大学生の頃からバイクに乗るときには必ず身につけていたものだった。裾はすり切れているし、股のところが避けていた。ジャケットはヴィンテージ加工のように色あせていた。
林道では、すこしアクセルを開け気味にして楽しんだ。オフロード用のごつごつしたタイヤが、地面をえぐって走っていくのが楽しいのだ。林道走行は、アスファルトの走行と違って、とても味わい深い。リアタイヤを滑らせながらの走行は、繊細なバランス感覚と制動が要求されるし、路面はギャップや障害物など変化に富んでいるし、なにより景色はたいていすばらしく、草や土の匂いなど、自然をダイレクトに楽しむ感覚が、よい。
 林道を走らせた先には、何に使うのかわからないが、開けた空き地があった。高台であり、海が展望できた。そこで少し、ウィリー走行の練習をした。腕に体重をかけ、フロントフォークを収縮させる。バネが戻ってきてフロントの荷重が抜けたら、アクセルを煽って、クラッチをつなぐと、ふわっとフロントが浮く。実に難解な操作だが、フロントが浮く感覚は楽しい。まだフロントアップだけで、そこからウィリー走行はできていないのだが、いずれマスターしたいと思う。
 汗をかいてきたし、空腹感に襲われたので、地面に座って、休憩することにした。木の枝をもってぼんやりと土いじりをしていると、いろんな想念がわいてきた。どうせだれもいないのだから、声に出して、思ってることを口に出した。私は自分を笑ったり、自分を慰めたりした。だれかを讃えたり、だれかを罵ったりした。それから、つぎ来たときはここでキャンプをしようと思い、家に帰った。
 家に帰って、味噌汁と納豆とご飯を食べた。すぐに眠くなったので、夕方まで寝た。起きると、車で図書館へ向かった。そこで、さして読む気のしない本を読んだ。タントラに関する本。図書館は二十一時に閉まるので、公園に向かい、その駐車場で読書していた。0時頃、帰宅。寝た。

今日の記録
 朝、味噌汁とご飯と納豆を食べて、出勤した。仕事は、まあまあやる気が出た。ただ、暇をもてあました。私はだれかと話したい気分だったが、まわりの人はそうでないように思えた。私はもくもくと、ふだんしない掃除をした。なんだかいろいろと疲れてしまって、少し泣き出しそうな気分になった。
 退勤すると、その足で海沿いの公園に行った。その駐車場でまた読書をした。ドストエフスキーをぼんやりと読んだ。あとは、スッタニパータを読んだ。どちらも、私の求めている本ではなかった。でも、いずれにせよすることはないので、読んだ。
 読書に疲れると、海沿いを散歩した。夜の海は、深く、ぬらぬらして美しい。割と都市部にある公園なのだが、海はそんなことはおかまいなしに原初の光を湛えていた。
 四時間ほど読むと、飽きたので、帰宅してこれを書いた。

1 件のコメント:

  1. 小説のようですね。
    色や匂いや音や、風や光まで文の間に間に感じられて。
    淡々とした情景や物事は人の心をより深く描写するんですね、、

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