12.16.2016

マネーゲームとおじさん

ウォーレン・バフェットの本を読んでいる。たぶんこの人は、世界でもっとも有名な投資家だと思う。総資産は700億ドル。この金額はビル・ゲイツと変わらない。トランプの20倍。しかもウォーレン、一度資産の99%を寄付している。それでこの金額なのだからすごい。

経済の世界の良いところは、数字が事実であることである。哲学のようにソーカル事件で根っこの権威がぐらついたりはしないし、科学におけるSTAP細胞のように、実は再現不可能なデータを論文に載せたり、アポロ13号は月面着陸したのかしてないのかしていないのか、市井の人々がいまだに喧々諤々である……というようなことはない。

たしかなことは「ウォーレン・バフェットは投資で成功した」ということであり、マイクロソフトのドンくらいの資産を持っているということだ。だからこのおっさんの真似をすれば金を稼ぐことができるのかもしれない。

ウォーレンの言ってることはもっともなことばかりだ。結局「安く売ってるときに買え」ということだ。でも本を読んでいると、ゲーテや哲学者の引用をしたりして教養深い一面も見せる。金持ちってだいたい、教養深いものだと思う。

経済的成功と教養はあまり関わりないように思われるが、精神的に貧しい人間が一時的に大金を稼いでもすぐにくだらないことに濫費し、あっという間に破産するだろう。こういう人間は、新車を買ってみたり、しょぼい家を建ててみせたり、ブランド品の衣類を買ったり、ろくでもないことに金をつかってしまう。

経済の良いところは上に述べたように数字ではっきりわかるということであって、フロイトが正しいのかユングが正しいのかわからんとか、プラトンの影響は人類にとって功と罪どちらなのかとか、抽象的で煩雑なことを考える必要がないということである。100万円を200万円に増やしたやつの方が偉い。100万円を10万円にしたら失敗者。こういうわかりやすさが、人をマネーゲームに駆り立てるのではないかな。

私は現実には、金はほとんど必要ないという生活をしている。月に払う家賃は14000円だし、携帯代は月に1000円だし、自動車やバイクの整備は自分でするし、趣味の楽器は維持費がかからない。グルメもまったく興味がなく、旅行先でもコンビニのパンをかじる私である。もっとも大きな出費は、税金と書籍というような生活だ。

金をつかうことの楽しみがあまり思い浮かばないのだが、金があったらしたいことは、小ぶりな、しかしがっちりした造りの西洋風の家を建てること(防音室付き!)、輸入ものの中古家具を買い集めること、海外のあちこちを旅すること、あとは成功者気取りの小金持ち(特に意識高い系)を顔が真っ赤になるまでバカにすること。これがしてみたい。

金がなくても、本をたくさん読んで、仕事を習熟して、職場の人間と談笑して、という生活も楽しいのだけど、そういう生活って、何十年も続けられる気がしない。もっと自己を世界に拡充したい気分。

まあ、金を稼ごうと思っている。



これまで株に興味がなかったときは、株で失敗したひとのコピペが好きでよく読んでいた。会社を辞めて資産1000万円でデイトレーダーデビュー!とか言ってる人が、あっという間に破産し、3日で引退するようなのとか。そういう失敗者の情報ばかり調べていたわけだ。

この傾向はモーター・スポーツでもそうで、バイクがただ走っているだけの動画よりも、ウィリーをしようとしてズッコケた方がはるかに人気のある動画になるわけだ。

ただ、実際にウィリーの練習をしていて思うのは、そうそう失敗はしないし、失敗してもじきに上達するし、思ったよりも危険でなく、簡単だということだ。それに、楽しいものである。

この傾向は株にも当てはまるのではないかな。失敗者のマイナス情報ばかり集めても、しょうがない……。「失敗から学ぶ」と、うまくいえばそうなのだが、根っこは結局はルサンチマン的な逃避だったりする。株は怖い、辞めておこう。まあその選択が正しいことがある。でも、自分はよく自分に嘘をつくから……。



私のようなずぶの素人が相場に参入するということは、じきにバブル経済になるということである……。次の暴落で買いだから、いましばらく待とうと思う。



個人的な考えでは、「幻の桜」のMAHAOは相当の資産を持っているのではないかな。幻の桜って、当初は株ブログだったし、さんざん荒稼ぎしてそう。でも、想念を集められないからボロ屋の画像を見せているわけだ。まあ妄想だけど。

0 件のコメント:

コメントを投稿