2.10.2017

あっという間に損をする

投資で儲けよう――

と考えたおじさんは、いろいろな投資の本を読み、またファンダメンタルズ分析や、投資に必要なマインド、経済関連のニュースサイト、成功譚と失敗談を読み、はてはマルクス経済学や呪術などを学習し……

20日間、市場のグラフとにらめっこで対峙し……仕事中に株取引をこなすという禁忌を犯した結果。

現在一万円を損している。

それで思ったのだが、さして市場の動向に関心のない私が投資で儲けようというのは虫が良すぎる話なのかもしれない。私は安倍や日銀やトランプやウォール街が何を意志し、経済界がどうなろうと、たいした関心がない。

ただ私はカネが欲しかっただけ。カネが欲しいというのも、さっさと労働から解放されるためなのであった。しかし毎日株価の動きを見つめていると、だんだん魂がひきこまれて吸いとられていくような気分になった。

「もっとうまい話があるのではないか」と血眼になって探すハゲ散らかしたおっさんであった。


もともと私は依存体質であり、これまでもタバコ、酒、女などに依存してきた。つぎにはギャンブル依存が来てもおかしくないのであった。

市況にはそれだけの魅力、というよりも「中毒性」があるのであって、これが完全に合法であり、またパチンコや競馬よりも勝率がよく「経済合理的」であるという点も、依存を正当化しやすい危険をはらんでいる。経済学者や一流企業の情報を得ていると、単なる投機がなんだか真っ当なことに思えてくるのである。

私は最初、絶対に勝つと踏んで取引をしていた。この間、私はたしかに勝っていた。しかし、だんだん株価の動きに振り回されているうちに「わからなくなって」きてしまった。この二十日で得たものは、にごったような疲労感と一万円の含み損だった。

いったん手仕舞いかな、と思っているおじさんである。

もともと、私はカネを稼ぐことが好きだった。前にも書いたが、アダルトサイトを運営してみたり、海外から服を買ってそれを転売するということをしていた。学生時代の目標は、年収2000万円であった。私がいまの仕事に就いているのも、カネを稼げるからだった。

カネはほしいと思いつつも、学生時代や就職して最近までは直接的な投資をすることはなかった。まだ時機ではないと思っていたのである。すなわち、「読書」や「勉強」が最高の投資であり、金稼ぎのために動くのはその後でも良いと考えていたのである。

「そろそろ動いてもいいだろう」と考えていたおじさんだが、間違いだったのかもしれない。もう少し「本の虫」になるべきかな。


「ふつうに働くのが最大の投資」という意見がある。まあたしかにそうなのかもしれないけど、マルクスを読んでから労働にあまり魅力を感じなくなってしまった。労働者が搾取の対象であるなら、勤勉はほんとうに美徳なのか……といろいろ考えてしまう。

相場の世界に首をつっこんでみたけど、あんまり長居はしたくない空気感であった^^; とにかく疲れるし、悩まされる。なんだかずっとお腹が痛いような気分。投資家はみんなこの腹痛をかかえているのだろうか……。

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