6.22.2017

タイ旅行終了 日本に対する所感

帰国した。

タイの滞在は二週間だった。税関の日本人女性に、「けっこういましたね!」と言われた。そう、けっこういた。もう少しいる予定だったが、航空券が安かったので……。

すぐ地元に帰るのも嫌なので、大阪のゲストハウスで一泊した。ゲストハウスはフランス人が二人、イタリア人が一人、タイ人が一人、中国人が一人、日本人が四人いた。

フランス人は世界一周中らしく。東へ東へ進んでいるらしい。日本人とは逆だな。次は一気に飛んで、メキシコから南米へと。タイには一ヶ月いたらしい。英語が達者だった。

ゲストハウスのオーナーと話したが、日本は終わる。経済的に破綻して中国に攻め込まれる、と言っていた。うちの子どもは有名企業に勤めている!それなのに親に感謝もしない!ほとんど絶縁ですよ。こんな子どもばかりでは日本はおしまいだ、というようなことを言っていた。子どもに相手にされないからゲストハウスを経営しているのかな?と少しさびしい気持ちになった。

日本人の少し陰気な感じの女性と日本史や世界史の話をした。宗教や哲学のことなどまともに話したことはないので良い経験だった。

それにしても中国人の若い女性、北京出身、日本に留学していたそうで日本語ペラペラだった。なんだか健気でかわいくて嫁にしたくなった。嫁は外国人がいいな~とぼんやり思った。

久しぶりの日本だけど、あまりタイと距離があるようには感じなかった。またタイには行きたいと思っている。居心地のよい、快適な場所を知っておくことは、精神衛生上すばらしいことである。いざとなれば日本をぬけだしてタイで過ごせばよい。

今回の帰国は失業保険などの手続きのためと、あとは落ちついて読書がしたくなったため。ホテル暮らしもいいのだけど、何日も滞在すると飽きてくるし、かといって移動すると手続きだのホテル探しがしんどい。次くるときはマンスリーで借りようかな。

パタヤに長期滞在している日本人と会えたことはよかった。なんというか、みんな明るい。大多数の日本人が持っているあの沈鬱な空気感とか、緊張感がない。いいところに住んで、うまいもの食べて、性的なフラストレーションなど溜まることもないのだからストレスフリーなのかな。

在タイ日本人やタイ人を見ていると、「人生は楽しむべきもの」という感覚が伝わってくる。コンビニ店員とか賑やかに雑談してて、私なんて無視されるのだけどそれでいいんだよ。日本のコンビニ店員見てるとほんと悲しくなる。あんな過剰サービスいらない。うっとおしいし。下僕かお前らは。

「人生は辛く苦しいもの」というドグマが日本人を縛りつけていると思う。生きていくことは大変、だから精一杯働かなきゃいけないと日本人は考えている。

日本人って、みんな承認欲求が強い。見捨てられ不安みたいなものがあるのかもしれない。親に認められたい子どものように見えることがある。

帰国したときに思ったこと。「日本人はマゾの自意識過剰だ!」と。日本の若者はオシャレだけど、その姿からは「見てくれ」「センスの良い/おしゃれな/モテそうな/明るそうな……俺の存在を認めてくれ」という言外のメッセージがむんむんと出ている。

日本のサラリーマンはバリバリ仕事ができそうだけど、彼らからも「見てくれ」「仕事のできる/有能そうな/誠実そうな/仕事だけでなく趣味も充実してそうな……俺の存在を認めてくれ」という悲痛な声が聞こえてくる。

だれもが自分の存在に確固たるものを持っていない、と私は大阪の街を見て思った。これはヴェイユの「根こぎ」の状態と言ってもいいかもしれない。

何者でもない自己は肯定されるに値しない。何かをgetしなければいけないと考えている。大衆の心の深いところに欠乏が植えつけられている。無理矢理与えられた欠乏が無理矢理に社会を回転させている。欠乏が増加するにつれ社会が加速化していく。遠心力に耐えられずふっとぶ人もいる。そのなかのひとりが私。

私は日本の底辺労働者もにぎにぎ楽しく過ごせばよいと思う。底辺は楽しく生き、苦しむのはトップエリートだけでよろしい。政治形態問わずそれがコミュニティの自然な姿だろう。今はそれが逆立ちしている。

まあいずれにせよ、こんな国は一回潰れなければならない、と私は思った。

1 件のコメント:

  1.  日本は最も成功した社会主義国家と言われていましたが、その功罪が何者でもない自分は肯定されるに値しないという考え方だと思います。つまり、努力や献身の精神を押し付けることで、社会主義的資本主義の構造を維持できていたし、向上や成長というスローガンによって、奴隷的労働にやりがいや喜びを感じるように仕向けてきたということでしょう。勿論、競争原理や献身の精神は尊いものではありますが、それに耐えられない人をはじくというやり方がまかり通れば、結果その人達が社会に居場所をなくし、ひいては国力の低下に結び付きます。

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